118周年のサジ加減
河口湖店スタッフさなだです。
私も認定眼鏡士SSS級に
オプトメトリストとダブルクラウンでありますが
メガネ製作における「レシピ」と言うものは実に悩み多き代物だと感じます。
確かな技術により正確にメガネ度数が測定されることは当たり前でありまして
また、この辺りは測定機器の進歩でどこでもある程度出来る時代になっています。
悩ましいのはこの先で、
お客様は、みなさん生活や仕事、感性の違う個々の方々ですから
「見える」のあとが、時には「不快」であったりします。
この時、この方の訴える「不快が」どの程度のものでどの位続きそうか?
このときの度数調整は、いくつか動かす度数のどこを動かすか、左右のどちらを動かすか?
レンズを納める位置やレンズの設計でカバーできるか?
など取捨選択いたします。
もちろん正確に測定されてもよく見えるようにならない方も来店されます。
この時、医師へのご紹介はもちろんですが、
治療がなくメガネでと診断されている場合は、ぼやけは改善しないものの
大きく拡大することで生活が向上するかなども検討します。
製品の製作においても
レンズの切削面の磨きが「きれい」「丁寧」と高評価ばかりではなく
「ちらちらする」「渦が目立つ」場合もあります。
単に磨かないと言う選択もありますし、薄く磨く、辺によって磨きを変えるなど選択します
サジ加減と言ったら単に勘?と誤解されちゃいそうですが
日々学習と伝承に裏づけされたセイビドーの技術者たちの
「快適」に向けたサジ加減をご賞味ください
本年もよろしくお願いいたします