補聴器と集音器

こんにちは 創業120周年 メガネ・補聴器のセイビドー 認定補聴器技能者の森澤です 今回はよくお客様からご質問を受ける 補聴器集音器の違いをご説明したいと思います。 まず 補聴器は、薬事法で定められた管理医療機器として指定されているため、 効果や安全性などについて一定の基準をクリアする必要があます。 また、対面販売を義務付けるなどさまざまな制約が設けられています。 そして、補聴器は、個々の難聴者の聴こえに合わせて調整できるようになっています。 価格や器種によって調整できる範囲や機能は違いますが、 使う人に合わせて調整を重ねて好みの音を作ることが前提としています。 騒音の中で言葉を聞き取りやすくする機能や、 必要以上に大きな音を出して、 耳を傷めることのないように出力に制限をかけることができる機能 ハウリングを防止する機能などが付いています。 最新の製品ですと、 無線機能を用いてテレビや電話の音を直接補聴器に送る機能が付いているものもあります。 一方、集音器は医療機器ではないため、製造や販売する上での制約はありません。 音量調節等の機能は搭載されている製品が多いですが、 個々の人の聴力や聞こえの状態に合わせて調整したり、 耳を傷めないように出力に制限がかけられる機能は付いていないことが多いです。 どちらかというと、正常な聴力の人向けにつくられている傾向があります。 つまり、補聴器と集音器の外見は似ていても 対象者や機能に違いがある製品だということです。 実際に集音器の効果を実感している人もいますが、 同じ効果が得られると思い集音器を購入して 満足な効果が得られないということや 健康被害を引き起こしてしまう恐れもあります。 違いを理解した上で購入をすることが大切だと思います。